ヤクザの兄弟関係がよくわかる!ヤクザの盃の意味
目次
ヤクザの世界では盃によって組織が構成されている
ヤクザの上下関係、構成は一般の家族構成を例えにすればとても分かりやすい。
お父さん=組長
子供=若中(若衆・子分)
A組長(親分)
↓
B・C・D・E・F(子分・若中・若衆)
A組長の組織で、A組長から親子の盃を受けた子分(B~F)はAが親分となります。
また、B~Fの子分の中でも盃を受けた順番により、上下関係が出来きますが兄弟となります。
お父さん=組長
おじさん=弟分・舎弟
A組長(親分)
↓
G・H=舎弟(弟分)
A組長の組織で、A組長から舎弟の盃を受けた者が舎弟・弟分(G・H)となります。
A組長の事は親分とは呼ばず、兄貴(アニキ)と呼びます。
一般の家族構成から見れば、舎弟・弟分(G・H)はB~Fすればおじさんとなりますが、ヤクザの世界ではアニキ又はオジキと呼ばれます。
このように、ヤクザの世界では盃によって組織が構成されております。
親子盃(おやこさかずき)とは
親子盃は、親分と子分との間で交わされる盃の事です。
親子盃を交わす事によって両者の血縁関係を明確にする為の儀式です。
親分より盃を下された者は、子分として組織の一員となります。
大組織の盃事ともなれば全国から幹部が集まり、盃事の儀式が行われます。
兄弟盃(きょうだいさかずき)とは
ヤクザの世界では、同じ親分を持つ子分であっても兄弟の間に上下関係が存在します。
上下関係を明確にする為に兄弟盃があり、兄弟の中にも五分の兄弟、五厘下りの兄弟、四分六の兄弟、七三の兄弟、二分八の兄弟があります。
五分の兄弟とは
ヤクザの世界では、兄弟といっても格差がある場合もあり五分の兄弟は上下関係が無く、対等な兄弟関係です。
盃事では同時に盃を交わす為、飲み分けの兄弟とも呼ばれます。
五厘下りの兄弟とは
五分と四分六の間の兄弟関係になります。
何らかの理由で片方が遠慮し五厘下りの兄弟となる場合があるようですが、上下関係はほとんど無く、ごくわずかな差しかありません。
四分六の兄弟とは
盃事では、兄分が盃の6分を飲み、弟分が残りの4分を飲みます。
関係性は兄分が6、弟分が4の関係となり、弟分は兄分をアニキと呼び、兄分は弟分を舎弟と呼びます。
七三の兄弟・二分八の兄弟とは
兄分と弟分の差が7:3・8:2の関係にある兄弟です
盃事では、兄分が盃の7分又は8分を飲み、残りを弟分が飲みます。
七三、二分八の兄弟ともなれば、はっきりとした上下関係があり、兄分をアニキとは呼ばず、組織によってはオヤジサンと呼ぶこ事もあるそうです。
ヤクザが盃を返すとは
組織を離脱、足を洗い堅気になる事を意味します。
一般の会社とは違い、ヤクザ組織から抜ける事は容易ではありません。
場合によって報復される事もあります。
現在は少なくなったと聞きますが、組織から抜ける為に小指を落とすエンコ詰めを行っている組織もいまだにあるようです。