【取り締まり強化】暴力団を取り締まって準暴力団が増える
【取り締まり強化】暴力団を取り締まって準暴力団が増える
全国の暴力団員の数が初めて3万人を下回る見通しになる一方、暴力団には属さずに違法な活動を
繰り返す「準暴力団」と位置づけられるグループが、全国におよそ60あることが分かりました。
警察は、こうしたグループが詐欺や密輸などに関わっているとみて取締りを強化しています。警察庁によりますと、警察が把握した全国の暴力団の構成員や準構成員は去年の末の時点でおよそ
3万500人と前の年に比べて4000人減り、ことし、統計を取り始めてから初めて3万人を下回る
見通しです。暴力団対策法や条例などで暴力団を排除する動きが強まっていることが影響しているとみられますが、
最近は、暴力団に属さずに違法行為を繰り返すグループが各地で確認されています。特に悪質性が強い集団について、警察は「準暴力団」と位置づけていますが、こうしたグループが
全国におよそ60あることが関係者への取材でわかりました。東京や大阪など大都市の繁華街のほか、北海道や沖縄などでも確認されているということで、
メンバーが入れ替わりながら活動しているとみられています。警察は、こうした集団が高齢者をだます詐欺や密輸などに関わり、資金源にしているとみて実態の
解明や取締りを強化しています。