ヤクザの処分・破門と絶縁・除籍とは
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ヤクザの処分・破門と絶縁・除籍とは
ヤクザの世界では、破門・絶縁という処分がある。
破門はよく耳にしますが、破門と絶縁の違いをご存知だろうか。
ここでは、破門と絶縁の違いについて詳しく説明する。
ヤクザ組織からの追放処分破門
破門とは、組織から追放する処分となり、主に組長や幹部、組への敵対行為や反抗などを行った場合に下される処分である。
破門になったヤクザは、全国の各ヤクザ組織に『破門状』が回され、交際や商談、結縁をする事は、ヤクザ社会では御法度となっており、ヤクザとして活動をする事が出来なくなります。
ただし、破門の場合は相当な期間が経過した場合や本人の反省の気持ちが認められた場合、元の組に戻る事が出来る場合がある。
現在、管理責任を問われる場合がある為、組織を守る為に偽装破門を行い、ほとぼりがさめてから復縁させる場合もある。
破門となったヤクザを復縁させた場合は、『復縁状』を全国の各ヤクザ組織に回します。
破門は、一般社会でいうところ、停職にあたる処分ではないでしょうか。
一般社会では、相当な理由が無い限り解雇をする事はできませんので、停職処分を行い会社への出勤、業務につく事を禁じる処分になります。
ヤクザ社会から永久追放の絶縁
絶縁とは、破門と同様に組織から追放する処分となりますが、絶縁の場合、復縁する事は絶対にできない処分となり、とても重たい処分となります。
破門と同様に全国の各ヤクザ組織に『絶縁状』が回され、絶縁状を受け取った組織は、絶縁者と一切の交流は認めらず、仮に絶縁者との交際が発覚した場合、絶縁した組織への抵抗とみなされ、場合によっては抗争事件へと発展します。
ヤクザ社会の掟に反し、絶縁された者はヤクザから足を洗い、堅気となるしか他ありませんが、報復を覚悟し生活をする事となります。
絶縁は、一般社会でいうところ、懲戒解雇・免職に相当する処分ではないでしょうか。会社組織よりクビを宣告され、会社に戻る事はまず出来ない処分です。
本人の意思で脱退する除籍
除籍とは、ヤクザ本人の意思で組織を脱退する事で、掟に反して処分される訳ではありません。
除籍するヤクザは主に、高齢、堅気になる為など、組長が認める必要がありますが本人の意思で組織を引退していきます。
現在は少なくなったと言われていますが、組織を除籍する場合、指を詰め(エンコ)親分に差し出す組織も今だ残っております。
指詰めを強要するなどの行為は暴対法で禁止されております。
一般社会でいうところ、自主退社に相当するものではないでしょうか。高齢となり定年退職、転職の為の自主退職などに当たるものです。